天気も良くポカっと暖かい昼下がり 通りを歩きいつもの珈琲屋へ。
今日はあまり客がいないみたいようだなと見まわしていたら横の方から
お~い こっちこっちという声。 精密機械の輸出会社を退職し 現在は個人で関連した仕事をしているIさんだ。
彼はEUなどヨーロッパ方面のことは仕事がらのせいか やたらと詳しい人なのだ。
<おれ>
お久しぶりです。儲かってますか。
<Iさん>
まぁなんとか。ただ体調がいまいちで病院通いが忙しくてね。 とりとめのない話をしたあと
トランプさんの選挙や石破総理の騒ぎがひと段落したら世間は闇バイトの悲惨な話が多いよね。
都会だろうが田舎だろうが場所選ばずだ。先日は近くでもそれらしい事件があったしね。
もしウチに入っても金はないしロクなものないんでがっかりするだろうな。それよりか下調べの段階でまずリスト外になるだろうな
と 珈琲をすすりながら苦笑いをしている。
<おれ>
ほとんどSNSでの募集・勧誘から犯罪に手を染めることになってますよね。あるライターさんの記事によれば
詐欺被害は高齢者などスマホ初心者の割合が高いけど闇バイトに参加してしまうのは若者。
何をするアルバイトか内容が解らないようにして高給をエサに美味しい募集をしているから本当にタチが悪いって。
申込んで登録しちゃう若者は「無知でバカ」とまで。ずいぶんと強烈な言い方なんですけど
最後まで読んでみると頷ける部分はあるんです。
「若者はTVは見ない ラジオも聞かない ネットニュースも読まない。けどSNSだけは中毒患者のようにかかさず見る。
そして友達との連絡や自分の関心ごと、関係があることしか読まない。
警視庁やメディアがいくら頑張って注意喚起を書込んだところで本人にとって全く興味がないんだから
そんな所で指を止め読むわけない。結局その若者は何も解らず無知な状態なんだ」って。
<Iさん>
ふうん。なるほど困ったもんだね。
そのライターさんが言うように無知でバカだからしかたないんじゃない。気付くまで待つしかないかもしれないね。
<おれ>
えっ そんなぁ
警察が高校に出かけて“闇バイト注意”的な講習を始めてるところもあるらしいですけど
それこそ全国一斉必修科目にでもしないとダメでしょうね。
オーストラリアじゃ16歳未満はSNS禁止の法律作るらしいですよ。
<Iさん>
おお凄いね。でも実際どう執行するんだろ。警察官がチェックするのかね。おいちょいとスマホ見せなさいって?
そんなことやったって隠れてアプリを使う奴は必ず出てくると思うけど。 いつの世も同じさ。
<おれ>
う~ん。でしょうね。 だから 新聞読ませた方がいい んじゃないでしょうか。 無理にでも。
<Iさん>
おお 結論はそこか!